ローマ時代の防塁 {ブリタンニア・建築・世界遺産}

アントニヌスの長城は、スコットランドの中央部に残る石と土で作られたローマ時代の防塁。

2008年に「ローマ帝国の国境線」に含まれる形でユネスコの世界遺産に登録された。

一部に「グラハム堤」としても有名である。

これはロバート・グレアムによる防塁の伝承が地元に伝わり、それと混同されたものであろう。

長城の建築はアントニヌス帝の統治下、西暦142年から144年にかけて行われた。

長城はクライド湾沿いの古キルパトリックからフォース湾沿いのフォールカークまで60キロに及んでいる。

長城は160キロ南にあるハドリアヌスの長城に代わるものとして建設されたが、ローマ人は城壁北方に城堡や基地を築き、スコットランド人を征圧できなかったため、長城は幾度もの攻撃にさらされた。

ローマ人は長城から北を「カレドニア」と呼んだ。

ただし、この場合の長城はハドリアヌスの長城を指すこともある。
update:2010年07月19日